ソローヒルから

3日の憲法記念日は、第9条のように澄み 渡った青空でした。

下 の方の田んぼでは、一家総出で田植えをしています。
3月中は菜の花とレンギョウ で真っ黄色だった我が庭はすっかりとその色を変えて、萌葱色になりました。
ムスカリ、チューリップ、水仙、花ニラ、ヒヤシンス
の球根類はすっかりとなりを潜めてしまい、かわりにおおむらさき や久留米ツツジ、西洋シャクナゲの濃い赤紫と、本当の紫色のあやめ、そしてつるにちにちそうのむらさき、と
それぞれ微妙に違う紫色の花が咲いています。

その色を大手まりと小手毬の白い花 が引き立てています。
あやめ         つるにちにちそう
   
ロー ジーガーデンのバラたちはとても元気で、つやつやした葉のかげに蕾や花を付けています。 タチアオイも大きな群生になりました。

そしてうれしいことにはもっこうバラが満開になったのです。黄色い花を満身に付けて、かぐわしく香り、エウディ・パティオにもたれかかっていま す。
初めて植え付けてから、3年くらい経っています。じっと我慢の末でした。
今我慢しているのは、スッと30センチ以上に立ち上がった30本くらいの百合の花と、どうやら頭をとんがらせているグラジオラスの花の咲く日です。

先 月、ようやく、6年越しの願いが叶いました。それは井戸に家を建てることです。けれども家は難しいので、壁になりました。ブロックで囲い、ペンキを塗った だけですが、ウエル・タワーのような物になりました。
井戸の神様は、サクイと言います。また西洋思想では、井戸は゛源泉゛の象徴であり、マリア様とも思われています。確かに、水を出すのですから、命の源
を司っているわけです。その大切な井戸を何かで覆いたかったのです。
ようやく、覆いらしい物が出来ました。これからもゆっくりと考えて、何かの
装飾を施すつもりです。

おおむらツツジ        おおでまり
春は強風が吹き、ソローヒルは辛い日々です。海からの風や、西、北、南の風がヒュー ヒューとうなり声を上げます。それはまるで、動物の鳴き声のよう。
嵐が丘トでも呼べそう。洗濯物を干すのにも 苦労します。そしてそして大切な木々の枝が折れたり、倒れたり、私は一日中、家と庭をかけずり回っています。石 段を駆け上がり、駆け下り、クタクタ。
それで、東京に行き、息抜きをします。3晩 で読み切った「ダ・ヴィンチ・コード」の展覧会を六本木に、稲越功一氏の写真展とオープニング、田所美恵子氏の
写 真展とオープニングなどへ。本屋さんを回り、銀座を歩き、それでもう一日は終わり。次は、国立の一橋大学の構内のツツジのそばに座りに行く。
帰りに邪宗門かロージナで一服。ついでに母校の国立高校ヘ寄りましょう。
   五月は、「書を捨てず、町へ出よう。」
      

もっこうばらのつるとアップ

 今 年も忘れずにツバメたちが戻ってきた。二回の軒下の10件ほどのアパートに

多 数の子どもたちの顔が巣からのぞくのももうすぐだ。今は親たちが優雅に

庭 の上を舞っている。時々地面に降りてきて、虫や種をついばんでいる。

ほ かの種のトリたちも混じって、さえずりを競い合い、おおにぎわい。

ソ ローヒルはトリたちの天国でもある。