ソローヒルから
2007年5月


All Photos copyright Edward Levinson!!

近所では田植えが終わり、鏡田になっていて、大地がきらきらと光っている。そこに映る太陽や月の美しいこと。
風景は突然一変した。枯れた草は消え、すべての植物が緑をまとっておでましになったのだ。3月の写真と比べて見て。
わが家のLDKから見える森も、いろいろな木が緑色のグラデーションを楽しませてくれる。それを見ながら、鳥たちの歌を聴きながら、毎日を過ごす。
窓の下には、エニシダとおおでまりがお互いに重なり合って枝を伸ばし、小粒の花と、
大きな毬のような花が、絶妙のハーモニー。私のエニシダは、黄色でなく白と
クリーム色だから、ハーモニーは優しげだ。
雨が多いので、井戸も雨水もたっぷりとあり、大地は適当に湿り、植物たちも
元気いっぱい。新葉が次々と吹き出ている。
これから
梅雨の頃までが、ソローヒルの庭の美しい頃。そういえば、NHKHIs BS2でわが家の庭が映ったのは去年の梅雨の頃だ。今は立葵やユリが、花を咲かせようと、ぐんぐんぐんぐん茎を伸ばしている。一番遅いのはネムノキ。やっ と葉がぽつぽつと出始めた。寝坊しているのかな。


庭仕事にはきりがない。
庭のことを書くときりがない。

閑話休題。
今年もツバメたちがやってきて、軒下をアパートにしている。顔のなんてかわいいこと、
姿のなんて美しいこと。
草取りをしていたら、世にも不思議な虫を見つけた。ガラスのように透明な体の中に金色の膜をつけた、カメムシのような形の小さい虫。エドに見せようと手のひらに載せて歩いていたら、ふと見えなくなった。落としたのか、飛んで逃げたのか。夢で見たような虫。
あちこちから、田植えをしていて忙しい、との便り。機械でする人もいれば、手で植える人もいる。私たちも何回かやったが、米作りは「愉しい田植え」だけではない。この前後、何ヶ月かの間に、大変な労働をするのだ。それをふまえて、毎年、米作りをする人には頭が下がる。

近くの山が切り開かれて、大きな風車が1本建った。どこかの個人の会社が立てた。が
あまりよく回っていない。風の道がよくないのだろう。海辺の方がいいのだが。
環境にいい物でも、使い方を誤ればかえって悪い。風車のために、周囲の生態系が変わり、野生生物が被害を被り、その他その他と、弊害も出てきはじめた。

この下は、3月です・