『宮沢賢治の菜食思想』書評 全 2013年

書評とご紹介 全 2013年
鶴田静著『宮沢賢治の菜食思想』(晶文社)のこれまでの書評とご紹介をまとめました。
ご高読、ご購入、図書館リクエストのご参考にしていただけたら幸いです。


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ソローヒルの庭で23-24週 8月

ソローヒルの庭で 第2324週 2013/8/5から 
23週。 立秋 原爆忌 季節の移ろい 24お盆を迎えるのは。敗戦日

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ソローヒルの庭新連載18-22

ソローヒルの庭 12ヶ月52週」  
7月の
ソローヒルの庭で 第18週 2013/7/1から  七夕

小暑の日  草々の茶を淹れる
 今年の梅雨明けは、全国的に早かった。星祭りの夜は、ここ数年天気はよくなく、二星の一年に一度の逢瀬が果たせるか、と心配していた。が今年は、晴れ晴れとした宵闇に星がきれいに沢山出ていた。

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ソローヒルの庭新連載14-17

ソローヒルの庭 12ヶ月52週」

6月の
ソローヒルの庭で 第14週 2013/6-3から 芒種
森の騒立ち 大豆の種蒔き
6月は長雨の季節だが、6月の異称が水無月(みなづき)とは? 調べると「無」は無いではなく、助詞の「の」で「水の月」のこと、6月は田に水を入れる月だからという。霖雨の前触れか、百鳥の鳴き声で森が騒立(さわだ)っている。ホトトギスは確かに、トッキョキョカキョクと聞こえるので思わず笑った。

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ソローヒルの庭新連載13

「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
     第13週  2013/5/20から
燕の飛翔  花立つタチアオイ

 千紫万紅、いよいよ梅雨の時節の花見時である。数株のアジサイが日に日に色づいてきた。亡母が植えていたアジサイは、他よりも一足早く、白藍(しらあい)から青紫の色鮮やかな笑顔を作っている。ギボウシの長い花茎の先端で花が揺れ、濃淡の紅色のシモツケが粉を吹いて咲き零れる。黄色のヒペリカムも開花した。

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新刊『宮沢賢治の菜食思想』ご案内

鶴田静新刊ご案内
発売中!
『宮沢賢治の菜食思想』(晶文社) 2310円(税込み)304頁
本書は1999年刊『ベジタリアン宮沢賢治』をもとに、改筆・増補のうえ刊行されました。この新装版には 賢治の描いた「教材絵図」の全図49点がカラーで掲載されています。また賢治にまつわる料理が、鶴田のレシピで14点併載されています。

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ソローヒルの庭新連載12


     「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
     第12週  2013/5/20から
芳香の庭 小満の節気

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 緑葉(りょくよう)の色が室内にまで染み込んでくる。そんな日に、自生のウツギとノイバラの真っ白い花が満開なのは喜悦である。ウツギもノイバラも、農道や庭のあちこちで大きな茂みとなり、匂い立っている。どちらの枝も滝の流れのように枝垂れ、花が咲き溢(こぼ)れている。

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ソローヒルの庭新連載11

11週  2013/5/13から

夢想のバラ園 ゛ビヂテリアン宣言゛

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ウイリアム・モリス


「花の女王」と西洋で称されるバラの季節の到来。「薔薇は、精巧な形と微妙な質感と優美な色調を持つ花の中の花、女王である」と讃えているのは、イギリスの作家・美術工芸家のウイリアム・モリス。

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ソローヒルの庭新連載10

10週  2013/5/6から
翡翠色の若木 母の日

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 雑木林の幼かった苗木はようやく若木となって、翡翠色の影をまっすぐに通している。信州からやってきた木々も、ついに根付いたようだ。これらが大木になるのをいつか見ることが出来るだろうか、とふと思う。そんな私の思いを知らず、若葉風が小さな緑林を吹き抜けていく。 

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ソローヒルの庭新連載 9

「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」   
 第9週  2013/4/29から
苗植月(なえうえづき)の庭仕事  九条と子どもを守る

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 五月、うるわしの五月!  真緑が照り映えている。常緑樹の葉から、まるでたった今蜂蜜を塗ったように、光がしたたり落ちているのだ。萌え出た若葉は葉を厚くし、色を濃くして生長を誇っている。季節と共に変容する植物。

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ソローヒルの庭新連載 8

「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
   第8週  2013/4/22から


「アースデー」と燕 そして草毟り

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 朝露に濡れた瑞々しい若葉が、炎のごとく家と庭を包み込んでいる。清らかな水蒸気が漂ってきて、思わず深呼吸。家族全員で陽光の中の庭を廻る。

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ソローヒルの庭新連載 7

以前執筆した朝日ビジュアルシリーズ「野菜づくり花づくり」
の連載エッセイ「ソローヒルの庭から」を大幅に加筆改稿して1年間52回
週刊連載します。自然を愛する人々、田舎に住みたい方々に読んでいただければ幸いです。
文・鶴田静 / 写真・エドワード・レビンソン 禁転載

ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
   第7週  2013/4/15から 穀雨  ゛季(とき)のご馳走゛


 夏日になったと思ったら、霜注意報も出た。冷たい風が吹きまくる日もある。北の方では雪が降りまくる。最近の天候は、世の中と同じように荒れ狂っている。自然さえ、世相を反映するのだろうか。

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ソローヒルの庭新連載 6


     「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
   第6週 2013/4/8から

花祭 カエルの声山

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 花祭に訪れた近所の小さなお寺の誕生仏は、花御堂の中に立たれていた。
仏教徒ではないけれど、甘茶をかけてお祝いする。誰の誕生日でも祝いたいもの。

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ソローヒルの庭新連載 5

「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
第5週     2013/4/1から
桜花—穀物の精霊

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3月の異常な暖かさで、庭の4本のソメイヨシノが2週間も速く花盛りとなった。前年には、私は日本の伝統色で「灰桜」と呼ばれる色の和服を着て、桜の木の下で記念写真を撮ったっけ。
 うっすらと紅がかった白い花は、日光の反射で透き通っている。まさに春の宝石だ。満月が少し欠けただけの月の光は、夜の花を雪に見せる。しかし壊れやすい宝石や溶けていく雪のように、桜花の命は短い。数日間、その輝きを保っているがやがて、零れ桜となりそれから、深紅の桜蕊をあたり一面に降り敷く。花びらは微かな風にも吹雪いて、その潔さを見せつける。「あなたもこんな生き方をしてみなさい」と。 続きはこちらへ


ソローヒルの庭新連載 4

「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
  第4週     2013/3/25から
すみれよ さくらよ そしてイノシシ


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 森に光る萌え木のあわいで、ヤマザクラが天女の衣をひるがえしている。春が爛漫を迎えつつあるのだ。野山に花が満ちているので、近所を歩き回るのが楽しい。踏み跡のない草地では、スミレの花が大きな絨毯に刺繍されている。「山路来て何やらゆかしすみれ草」、と芭蕉の句を口ずさみながらそれを確かめに来たが、未だ健在で喜ばしい。その端から一株だけいただいて、庭に移植したのが、年々増えている。
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ソローヒルの庭新連載 3

★以前執筆した朝日ビジュアルシリーズ「野菜づくり花づくり」
の連載エッセイ「ソローヒルの庭から」を大幅に加筆改稿して1年間52回
週刊連載します。自然を愛する人々、田舎に住みたい方々に読んでいただければ幸いです。

文・鶴田静 / 写真・エドワード・レビンソン 禁転載


     「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
  第3週 春陽 春分     2013/3/18から

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 水色の空に、いくつもの白い花が、群れる鳥のように枝に止まって浮かんでいる。ああ、ついに咲いた! 1年間待ち望んでいたハクモクレンが、花開いたのだ。9枚の純白の花被が重なり合った大きな花が、その数200余りで葉の無い木の満身を飾っている。なんという壮観さだろう。私は毎日、朝な夕な、白い花が太陽で黄金色に、夕焼けで茜色に、月光で銀色に染め変えられるのを見届けなければ気が済まない。

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ソローヒルの庭新連載 2


「自然を愛する人々へ。ソローヒルの庭 12ヶ月52週」

第2週  植物のボランティア 2013/3/11から

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早暁、外がいつもよりざわめいている。数種の鳥の声が混じり合い、競い合い、高々と囀って春を告げ、春眠の民(たみ)の起床を促す。その隙間に聞こえてくるのは耕運機のエンジン音だ。近くの田んぼでは、いよいよ代掻きが始まっている。凍っていた粘土がやわらかく溶かされ、苗を懐(いだ)く日を待つ。

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ソローヒルの庭新連載1


以前執筆した朝日ビジュアルシリーズ「野菜づくり花づくり」
の連載エッセイ「ソローヒルの庭から」を大幅に加筆改稿して1年間52回
週刊連載します。自然を愛する人々、田舎に住みたい方々に読んでいただければ幸いです。
文・鶴田静 / 写真・エドワード・レビンソン 禁転載

     「ソローヒルの庭 12ヶ月52週」
  第1週     啓蟄    2013/3/4から 

 丘に建つ家の東側の谷に沿うのは、菜の花畑、蜜柑山だ。そこに集まる蜂や鳥の羽音が、東風に運ばれて耳に届く。この雄大な里山風景から庭に目を移すと、今年の寒さで咲き遅れた日本水仙やヒヤシンス、クリスマス・ローズがおずおずと花を開いていていとおしい。猫の尻尾のようなネコヤナギの花穂は、薄紫から白へと変わり、白と紅色のジンチョウゲが咲きめて、春の喜びと香りを人の心いっぱいに満たしてくれる。
 

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ソローヒルガーデン

ソローヒルガーデンの庭のホームページをこのブログに移動しました。これまでのはホームページでご覧ください。写真もsolohillgarden.com
の方でご覧になれます。

タチアオイ
2012/6
Solo Hill Garden
Hollyhock

梅雨の頃の庭には、タチアオイが満開になります。
群生を作り始めてから数年になりました。最初は1カ所でしたが、今は庭の5カ所と階段やボーダーに種をまいておいて、
あちこちに咲かせています。6月19日は台風が来て、だいぶ倒れてしまいしましたが、幸い、梅雨の晴れ間にビデオで撮影しておきました。
コンパクト・デジカメのビデオと内蔵のマイクで撮影しました。ぶっつけ本番で、しかも初めての編集で不出来ではありますが、ご笑覧下されば幸いです


動画はこちらへ。
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